医療関係者の間で「ACT-FAST」運動を広めようとしている、と聞いた。
てっきり、ファスティング(断食)の事かと思ったら、そうではなかった。
はせげんファーマシー(三条市本町5・三之町病院向い・tel.0256-34-7683)の長谷川社長さんによると、米国脳卒中協会のキャンペーン「Act FAST(早く行動せよ!)」のこと。
以前は命にかかわる病気の代表として脳卒中があった。 現在は、命は救えるものの、大きな後遺症が残る場合が多い。 脳は再生しないから、一度ダメージを受けると後遺症が残りやすい。 だから、できるだけ早い治療が必要、とのこと。
脳卒中とは脳の血管が障害を受ける病気で、脳の血管が詰まる脳梗塞(こうそく)、脳内の血管が破れる脳出血、脳表面の血管が破れるくも膜下出血の3種類に大別される。
統計によれば、脳卒中全体のうち脳梗塞が75%、脳出血18%、くも膜下出血7%と、圧倒的に脳梗塞が多いそうだ。
また、脳梗塞は再発しやすく、繰り返すたびに後遺症は重くなる。
脳梗塞と脳出血は、脳そのものにダメージを与える。
脳の障害部位により、顔半分のまひやしびれ、片方の手足の脱力やしびれ、ろれつが回らない、言葉が出ない、相手の言うことの理解が困難、めまい、ふらつきなどの症状が出るそうだ。
脳梗塞の場合、本人は普通に振る舞っているつもりでも、まわりの人が何かおかしいと気がつきやすい。
代表的な症状の頭文字と取るべき行動を「Act FAST(早く行動せよ!)」として覚えておいて、気がついたら実行して欲しいとしている。
◆「顔のまひ、片側がゆがむ(Face)」
◆「片方の腕のまひ、力が入らない(Arm)」
◆「言葉の障害、話せない、理解できない(Speech)」
のうち、一つでも起こったら、
◆「一刻も早く、時間を無駄にせず(Time)」
◆「救急車を呼ぶよう、行動せよ(Act)」。
脳梗塞の治療に、組織プラスミノーゲン・アクチベータ(t-PA)という薬を静脈内に投与することにより、詰まった血栓を溶かし、血流を回復する「血栓溶解療法」という治療法が使われている。
一般的に、tーPAが投与できるのは発症から3時間以内と言われている。
病院到着後、検査や準備で1時間程度かかるため、実際は発症後2時間以内に病院に到着する必要がある。
だから、すぐに救急車を呼び、病院に運ぶことが重要。
「YouTube」には、「脳卒中の歌」と題したわかりやすい3分程度の動画がある。
日本脳卒中協会では、「脳卒中予防十か条」として以下の項目をあげている。
1 手始めに 高血圧から 治しましょう。
2 糖尿病 放っておいたら 悔い残る。
3 不整脈 見つかり次第 すぐ受診。
4 予防には タバコを止める 意志を持て。
5 アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒。
6 高すぎる コレステロールも 見逃すな。
7 お食事の 塩分・脂肪 控えめに。
8 体力に 合った運動 続けよう。
9 万病の 引き金になる 太りすぎ。
10 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ。
脳卒中の正しい知識を学び、普段は予防を心がけ、とっさの場合には慌てず素早い行動をとる、ということが大切だ。
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