回し焼香で百円玉を・・・。

香炉
宗派にもよるが、自宅などの狭い会場で営まれる葬儀や法要の場合、香炉を台に載せて参列者に焼香してもらう回し焼香を行なうことが多い。


旧西蒲原地域(旧吉田町付近)では、その際、回って来た香炉台に百円玉を載せる風習がある。
他の地域の法要でも、西蒲原地域から来た参列者が香炉台に百円玉を載せるのを見る機会もある。
これは「焼香銭」と言い、施主がまとめて「志」としてお布施と一緒にお坊さんに渡す。

昔、葬儀場や葬儀業者がまだ無かった頃、葬儀や法要はお寺や自宅で行なっていた。
その際、施主や参列者はお寺が用意した抹香を焼香に使っていた。その香の使用料として、小銭を香炉台に載せていた。その習慣が今も続いているようだ。

最近は、その風習も薄れて来て、焼香をする最初の人が台に百円玉を載せなければ、後に続く人も載せないことが多い。

ついでに、回し焼香の作法は以下の通り。
1.焼香台が回ってきたら、次の人に「お先に」と言い、会釈をして焼香する。
2.香炉台に両手を添えて次の人に会釈して回す。

浄土真宗の場合、本願寺派(お西)は1回、大谷派(お東)は2回で、どちらも香は額に押しいただかない、など宗派により焼香の回数に違いはあるが、回し焼香では1回でよいようだ。

回し焼香の香炉台に焼香銭を載せる風習は、県内では旧西蒲原地域のほか上越地域、県外では石川県、富山県、秋田県、長野県などの一部地域にも見られるようだ。

今でも間瀬地域では自宅葬の場合、玄関先に設置された焼香台には焼香銭を載せるお盆が用意されていることが多いという。

ともあれ、西蒲原地域で行なわれる葬儀や法要に行く際には、百円玉を準備していった方がよさそうだ。



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